s-2017-07-15 10.07.29.jpg 北海道立近代美術館で、レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展を観てきました。

 幻となったダ・ヴィンチとミケランジェロとのの大壁画の対決。ダ・ヴィンチが「アンギアーリの戦い」を、ミケランジェロが「カッシナの戦い」を描いて壁画の競演をすることになっていたのですが、いずれも未完のままに終わったといいます。

 ですから、両巨匠の原作自体を見られるわけではないのですが、その構図や下絵の模写や派生作品を集結させる形の特別展となっていました。

 この特別展のメイン作品は、「アンギアーリの戦い」における軍旗争奪を描いた油彩画でした。一見しただけではよくわからないものの、デジタル画像で細かな部分を拡大したり、戦闘場面を立体的に復元したりと、IT技術を駆使した「展示方法」により、大変わかりやすく、また興味深く鑑賞することができました。

 子供向け(と思われる)のダ・ヴィンチの生涯を紹介する企画展示もわかりやすいものでした。

なお、常設展の方も素晴らしかったです。パスキンローランサンの作品、また28年度の新収蔵品を紹介するコーナーには感動を覚えました。

s-2017-07-02 09.54.10.jpg 姫路市立美術館で「ユトリロ回顧展」を見てきました。姫路市立美術館はレンガ造りで北海道をイメージさせるような広大な建物です。かつて旧陸軍の倉庫として建設され、戦後は長く姫路市役所として利用されてきたとのことです。建物の向こうには世界遺産になった姫路城の天守閣を望み、建物自体が一つのアートになっています。

 ユトリロの作品は、教会や街並みを描いたものばかりですが、いわゆる白の時代の代表作を中心に生涯にわたる様々な顔の作品を鑑賞することができました。ユトリロと母ヴァラドン、友人で母と結婚するユッテルとの不可思議な三位一体の関係には、驚かされましたが。

 常設展も「近代フランス絵画モネからマティスまで」と題する素晴らしいもので、中でもモネの代表作「印象 日の出」とまるでセットのような「日の入り」を間近に観ることができたのは感動的でした。

 

 s-2017-07-31 18.15.48.jpg 「プロ弁護士の仕事術・論理術」(矢部正秋著、PHP文庫)という本を読みました。

 著者は、はしがきにおいて、新人弁護士について、「一流大学を出て、司法試験に合格し、一年の司法修習を経ているのに、考える基礎ができていない。」と嘆き、これまでに若い弁護士に仕事の基本的な考え方を伝えてきたものの要約が本書であると述べています。

 その構成は、第1章「事実をつかむ力」をつける、第2章「自分で考える習慣」をつける、第3章「文章で訴える力」をつける、第4章「客観的に見直す習慣」をつける、第5章「他者を深く読む力」をつける、第6章「賢い人生習慣」をつける、となっていました。弁護士の仕事は、事実関係の把握、論理構成、文章力が基本ですから、その内容はウンウンと頷けるものでした。

 私の心に響いたのは最終章の賢い人生習慣の部分で、その最後の項が「多忙と最終的に決別する」で終わっていたのは非常に印象的でした。

 弁護士的思考に興味のある方にお勧めできる一冊です。

【対応可能地域】香川県全域(綾歌郡綾川町、綾歌郡宇多津町、観音寺市、仲多度郡琴平町、坂出市、さぬき市、善通寺市、高松市、仲多度郡多度津町、東かがわ市、丸亀市、仲多度郡まんのう町、木田郡三木町、三豊市) 岡山県、徳島県、愛媛県、高知県等の近隣地域や東京、大阪等も対応可能です。
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